国家試験の合格発表を、霞ヶ関まで見に行った話

看護師といえば、やっぱり国家試験です。

当時は就職先への引っ越しも終わっていて、一応ひと段落でしたが、

「ここまできて落ちていたら?」

という不安はありました。

でも、

「国試発表を霞ヶ関で見るチャンスなんて、もう無い。切実に、最初で最後にしたい!」

元来の行動力が勝り、霞ヶ関に行きました。

成績は、勉強自体より、出そうなところの分析に時間を費やしていた成果か、野生の勘なのか、なんとかそれなりにきていました。

ただ、国試が近づいてくると周りの成績がどんどん上がり、最後の模試ではなぜか自分は下降……。

そんなわけで、試験の結果に一抹の不安を抱えたままの運命の瞬間です。

どこで発表があるのか全く分からないけど、とりあえずそれらしいみんなが行く方向について行ったら、一箇所で人が並んでいました。

自分も並んで、少しずつ進んでいくと、テーブルがあって、そこに本みたいな台帳があり、めくって番号を探しました。

うん!? 番号あった? 無かったっぽくない?

もう一回。

あっ、あった。あった。

周りの人たちはキャーキャーしていましたが、自分は一緒に喜ぶ相手もいなかったので、台帳をそっ閉じして帰ってきました。

掲示板に発表されると思っていたので、ちょっと意外でした。

余談ですが、翌年、友達の付き添いでまた発表を見に行った時は、掲示板表示になっていました。

ついて行った先が違うのか、見に行った時間なのか。

面白いもので、友達の番号は私はすぐ見つけられたのに、本人は「無い!」って焦っていて。

やっぱり自分の時は余裕がなくて見えていなかったんだな、と1年前を思い出して、ちょっと面白かったです。

まだ初任給前だったので、お金もテーブルも無く、ティッシュの箱をテーブル代わりにして、冷凍食品でお祝いをしました。

4箱ティッシュのうち、1つは使い始めていたので、テーブル部分は残り3箱です。

「最後の1箱になる前にはテーブル買わなければ!」

そんな事を思いながら、看護学校の友達と合格を喜び合いました。


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